パザ日誌

コラムというほど大袈裟でなく、日記というほど更新もできない。
ただ、pazapのメンバーが思ったことを書き綴るページです。


2002年6月20日(木曜日)----すぎもと

エアコン

寒さにはめっぽう弱いかわりに、夏の暑さにはそこそこ自信があったボクは、四国から京都に出て来たときも「京都の夏は暑いよ」とか言われても平気だと思ってました。南国といわれる徳島県でも高知県寄りの太平洋に面した町で育ち、それでもひと夏中寝るときに扇風機も付けずに過ごせた自信は、京都の信じられない暑さにノックダウンされるまで、そんなに時間はかかりませんでした。それまでのボクの常識では、扇風機というものは回せばここちよーい風がくる機械だと疑いませんでした。

しかし、京都ではその常識も覆された。風通しの悪い(無い!)都会の部屋で、しかも湿気で汗も蒸発せず、その気化熱による冷却効果もなし。そんな不快指数120%の状態でいくら扇風機を回そうが、それはまさに温風機! いままでに経験した事のない種類の暑さに、地獄のような眠れない夜をすごし、とうとうクーラーの必要性を痛感したのでした。

その時に付けたエアコンが、とうとう壊れてしまって数カ月。いまの部屋はそこそこ風も通る部屋ですが、それでもあの地獄の暑さだけは勘弁と、エアコンを買い替えることにしました。当時知り合いのヒトに格安で付けてもらったエアコンも今ではその半額以下。一流メーカーでも本体だけなら三万円なかばで買えてしまうのですねぇ。ずいぶんと安くなったものです。消費税、工事費、前のエアコンの取り外し、リサイクル料と運搬料、全て込みでもFLASH MXより安いではなかとですか!引っ越しのときに取り外しと取り付けをしてもらった料金と今回のエアコン本体が同じ値段だったというのは、新しいのを買った方がよかったと言う事なのでしょうか?まぁ、ひとまづ猛暑になりそうなこの夏も乗り越えられそうですが、あの扇風機さえいらなかった日々が懐かしい、色々と複雑な心境の日々なのでありましたとさ。


2002年6月18日(火曜日)----すぎもと

Elevationツアーin RAG

昨年秋に発売された矢堀孝一氏の2nd Album "Elevation"のツアーがレコーディングのメンバーで RAGにやって来たので、pazapのメンバーで観に行きました。矢堀さんのギターを聴くのは先月の 某ライヴ以来、約3週間ぶりだったのですが、なんせあのライヴは……だったもんで久しぶりに聴いたって感じでしたです(笑)。

今回のツアーでは矢堀さんはいわゆるガット・ギターのみのスタイルに、 GT-3とアンプはお店のJC-120という感じでした(1セット目が終わった後、JCの調子が悪いということで、急遽違うJCと差し換えられてましたが。多分近くに移転したRAGの事務所兼スタジオから運ばれて来たんじゃないかと……たしかに音が変わったと思いました)。

休憩時間に生野さんとあのナイロン弦のギターで、ディストーションを掛けたらどうなるのか話してて、結局「聴けたもんじゃないでぇ」という結論になりました。そして2セット目ではみごとギターソロの中でスイッチオン!歪んでます歪んでます!エレキギターの音とほぼ変わらずのディストーション・サウンドに、ひっくり返りそうになってしまいました(笑)。ま、まさか、そんな音がでるとわ!おみそれしやした!!

もちろん、矢堀さんもスゴかったですが、他のお二方も凄かった。ベースの 岡田治朗さんは、 大高清美さんの時に拝見してるので二回目でした。今回も独特のリズムの取り方で揺れてました。よくあれだけ体を動かして弾けるなぁと思ってしまいますが、ノリもソロも最高の素晴らしいベースでした。プロフィール見てみるとまだ三十五歳ぐらいなのですねぇ。今でも売れっ子ですが、これからの活躍もおおいに期待ですね。

来月のRAGでの PRISMのライヴは和田アキラさんの御病気の為、延期になったそうです。それでもRAGでの別バンドでのマンスリー出演の記録は更新していくそうで、嬉しい限りです。

そして、大御所ドラマーは山木秀夫さん。ボクは初めて生で拝見したのですが、「大御所」というイメージは良い意味で裏切られて、気さくそうな感じのヒトでした。アンコールに登場した時にはボクが座ってる前を「すいません」と言って通っていかれまして、ほんと恐縮しました。今日は御自分のドラムセットではなかったのですが、ライド・シンバルを二つのタムの上中央にセットしためづらしいセッティングでした。当日ドラムテクニシャンとしてサポートしていたK氏にインタビューしますと、いつもこういうセッティングという訳じゃなくて、リハの時に色々と試して決めたらしいです。矢堀さん曰く「顔が見えないようにしている」という事でしたが……(笑)。1セット目の最後の曲では、曲の途中でバスドラのビーターが外れてしまうハプニングがあったようですが、全然気付かせないくらい迫真のプレイでした。ほんとに素晴らしい!

いつもながらに矢堀さんのM.Cも楽しく、かつ演奏はスゴくて、素晴らしいライヴを見せて頂きました。ライヴ後にはこの前の某所でのライヴについてわざわざお詫びにまで来て頂いて、矢堀さんのせいじゃないのに本当に恐縮でした。その後には大高清美さんや、この前の大高さんのライヴの時に飛び入りしたギタリストの 岡本博文さんまで駆け付けて、豪華な顔ぶれがそろって、ちょっとお得な気分のライヴでした。


2002年6月17日(月曜日)----すぎもと

石川さんはすごいっす

朝目覚めると頭の中で何かの曲がぐるぐるぐるぐる回っている事が多い。

最近は たまを聴いているせいか、たまの曲が回ることが多いのだけど、共通する事は 石川さんの曲ばかりだということ。

たまというグループの印象は、変な声のヒトが歌う変な世界の歌と、いつもランニングのヒトが居るところ、という感じのヒトが多いと思うけど、実際はメンバー全員が歌うグループなのだ。基本的には作ったヒトがヴォーカルをとるという感じになる。たまファンのなかでもやっぱりあの独特な声と不思議な世界を作る知久さんが好きなヒトが多い様だけど、たまらしくない正統派な滝本さんのファンも多い。でも石川さんの評価は子供には受けるようだけど、一般的には不当に低いような気がする。

石川さんの世界は、知久さんの世界とはちょっと違うけど、知久さんに負けないくらい、いやそれ以上にぶっとんでいて凄い。「東京パピー」という曲なんか最高だし、「ガウディさん」は確信犯って感じ。でも一番ぶっ飛んだのは、なんといってもライヴ録音の「カニバル」(アルバム「そのろく」より)。この曲は凄い。かなり前衛的で実験的。現代音楽というかフリージャズというか、それでいてオノ・ヨーコほどイキすぎてないポップさがある。勿論こういう個性が合わさって「たま」となった時、「たま」にしか出せない「たま」の世界が爆発するのだが。いやはや、ものすごいグループだ。

そういえばこの前にふらっと寄った中古CD屋さんで、ものすごいかっこいい曲がかかっていて、「ええ曲やなぁ」と思って聴いていたら、そこのCD屋の店員さんが「こんなの誰が買うんですかね?」みたいな会話をしていた。やっぱりボクってマニア? 変態?? 世の中には2パターンの人種がいるんですよ。「短2度の和音が不愉快なヒト」と「短2度の和音にシビレルひと」。ボクは増4度好きな変わり者です。ワルカッタワネイ!


2002年6月16日(日曜日)----すぎもと

ベーシスト脱退

今日はpazapの練習があったのですが、バンドに対するスタンスの違いから、ベーシストたくそう氏が今日のスタジオを最後に脱退する事になりました。

彼がpazapに入ったのがいつだったか、ちょっと思いだせないんですが、多分三年ぐらいは一緒に演奏してきている筈です。その間ライヴは三回だけでしたけど、スタジオには定期的に入っていたので、演奏した時間は結構な時間になりますねぇ。当時、彼がメン募を見つけてくれて電話をかけてきた日がちょうど練習の日で、その日の内に一緒にセッションしたような気がします。お互いにちょっと残念なコトになってしまいましたが、今までどうもありがとう!

今後のpazapの活動としましては、打ち込みを使っている事から、練習やライヴに大きな障害はありませんが、平行してベーシストの募集をしております。我こそわっ!と思う方、どうぞメールください。詳しい事はまたメン募のページを作ります。現在は募集しておりません。


2002年6月11日(火曜日)----すぎもと

Salty Dogのライヴへ行ってきた

日曜日は、うちの弟がヴォーカルをやっている、大阪のややミナミよりの地域を拠点に活動しているバンド Salty Dogのライヴを見るため、大阪はアメ村にあるライヴ・ハウス Atlantiqsに行ってきました。

Salty Dog

こじんまりとしたライヴ・ハウスでしたが、音は結構いいバランスで鳴ってて聴きやすいところでした。入り口にあるテイクアウトな中華屋さんは、安くておいしくてなかなか良かったです。フカヒレらーめん(300円)が店の人のおすすめという事で食べてみました。なかなか美味しかったです。

6バンド中Salty Dogの出演はトップ。五時半スタートでした。一曲目は「そうくるか……」という選曲のカバー曲。そうくるか……というのは曲もそうですが、振り付けが……。なかなか驚いたねぇ。そう言えば前回のライヴから約半年、キーボードの 紫音さんの作った新曲があったりしましたが、なんとメンバーも1人増えていたのですな。ギタリストが増えて常にギターを弾きながら歌うこともなくなったので、その開放感からかあの振り付けですか?なかなかでしたなぁ。まぁ、全体的な感想はバンドとしてのバランスが良くなってきているのではないかと。今後の活躍に期待ですな。



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